📖 使い方ガイド

積算温度わかる君の詳しい使い方

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🌱 積算温度とは?

積算温度(Growing Degree Days: GDD)は、作物の生育に必要な温度を日ごとに積算した指標です。 植物は一定の温度以上でのみ生育が進むため、基準温度を上回った温度を毎日累積していきます。

この累積値が一定の値に達すると、収穫時期の目安となります。これにより、カレンダーの日数だけでなく、 実際の気温に基づいた科学的な収穫時期予測が可能になります。

計算式: 日積算温度 = max(0, 平均気温 - 基準温度)

🚀 基本的な使い方

  1. 地域の設定
    「地域」欄に栽培地域の都市名を入力します。 日本語(例:松山、東京、大阪)でも英語(例:Tokyo, London)でも検索可能です。
  2. 作物の選択
    ドロップダウンメニューから栽培する作物を選択します。 主要な作物はプリセットが用意されています。
  3. パラメータの確認・調整
    - 基準温度: 作物の生育が始まる最低温度(通常10℃)
    - 目標積算温度: 収穫時期の目安となる積算温度
  4. 期間の指定
    開始日(播種日や定植日)と終了日を設定します。 終了日は現在の日付または計算したい日付を選択します。
  5. 計算実行
    「積算温度を計算」ボタンをクリックすると、結果が表示されます。

🌾 作物別の推奨設定

作物 基準温度 目標積算温度 備考 温室栽培時の参考値
メロン 10℃ 1000℃日 一般的な品種の目安 温室内+5~10℃
スイカ 10℃ 900℃日 大玉スイカの目安 温室内+5~8℃
トマト 10℃ 1200℃日 完熟収穫の目安 温室内+8~15℃
キュウリ 10℃ 600℃日 収穫開始の目安 温室内+5~10℃
ナス 10℃ 1100℃日 収穫開始の目安 温室内+8~12℃
イチゴ 5℃ 800℃日 収穫開始の目安 温室内+10~15℃

※ 実際の収穫時期は品種、栽培条件、地域により異なります。

※ 温室栽培時の温度差は目安です。実際の温度管理に応じて調整してください。

📊 結果の見方

結果カード

  • 現在の積算温度: 指定期間の累計積算温度
  • 目標までの残り: 収穫までに必要な積算温度
  • 達成率: 目標に対する進捗率
  • 収穫予測日: 最近の気温傾向から予測した収穫日
温室栽培モードを使用した場合:
・「実測データ(温室補正)」バッジが表示されます
・グラフタイトルに温度差(例:+5℃)が表示されます
・データサマリーに温室設定情報が表示されます

グラフ

日別の積算温度推移と累計積算温度を視覚的に表示します。 目標ラインも表示されるため、進捗が一目でわかります。

データテーブル

日別の詳細な気温データ(最高・最低・平均)と積算温度を確認できます。

🏭 新機能

🏠 温室栽培モード

温室やビニールハウスでの栽培に対応した機能です。 外気温との温度差を設定することで、より正確な積算温度計算が可能です。

🔧 設定方法

  1. 「温室栽培モードを有効にする」にチェック
    フォームの「温室栽培設定」セクションでチェックボックスをONにします。
  2. 温室内の温度差を設定
    外気温より何度高いかを入力します。例:ビニールハウスで平均+5℃高い場合は「5」を入力。
  3. 温室タイプを選択
    - 常時一定:24時間常に設定温度差を維持
    - 日中のみ:日中は設定温度差、夜間は外気温と同じ
    - カスタム:将来の拡張用(現在は常時一定と同じ)

📈 計算例

例: 外気温20℃、温室内温度差+5℃、基準温度10℃の場合
通常計算:20℃ - 10℃ = 10℃日
温室補正:(20℃ + 5℃) - 10℃ = 15℃日
※ 温室栽培では1.5倍の速度で積算温度が蓄積されます

🌱 活用シーン

  • ビニールハウス栽培:常時一定タイプ、+5~10℃
  • ガラス温室栽培:常時一定タイプ、+10~20℃
  • 簡易トンネル栽培:日中のみタイプ、+3~5℃
  • 教育現場での比較実験:露地栽培と温室栽培の比較

🔮 予報データ統合機能

過去の実測データに加えて、16日間の天気予報を統合して 積算温度を予測します。これにより「いつ収穫できるか」を より正確に予測できます。

🎯 信頼度表示

  • 短期予測(7日以内):85%信頼度(高精度)
  • 中期予測(8-16日):70%信頼度(中精度)
  • 長期予測(17日以降):50%信頼度(推定値)

📊 グラフ表示

  • 実測データ:実線で表示
  • 予測データ:点線で表示
  • 目標達成日の明確な表示

💾 CSVエクスポート

計算結果をCSVファイルとしてダウンロードできます。 結果画面の「CSVエクスポート」ボタンをクリックするだけで、 ExcelやGoogleスプレッドシートで開けるファイルが保存されます。

📅 前年同期比較

計算完了後に表示される「前年同期と比較」ボタンを使うと、 1年前の同じ期間の積算温度と比較できます。 今年の生育が早いか遅いかを判断する参考になります。

🔍 グローバル都市検索

日本の主要都市だけでなく、世界中の都市を検索できます。 英語で都市名を入力すると、国外の都市も候補に表示されます。

💾 データキャッシュ

一度取得した気象データはキャッシュされ、 同じ期間で再計算する際は高速に処理されます。 コンソールで window.clearCache() を実行すると キャッシュをクリアできます。

🌐 使用しているAPI

このアプリはOpen-Meteo APIを 使用しています。以下の特徴があります:

  • 完全無料:APIキー不要で利用制限なし
  • 過去40年間のデータ:1940年以降の気象データが利用可能
  • 16日間の天気予報:予報データを統合した予測機能
  • 高精度:複数の気象モデルを統合したデータ
  • グローバル対応:世界中の都市に対応
セットアップ不要: APIキーの設定やアカウント登録は必要ありません。 ブラウザで開くだけですぐに使用できます。

📈 データの精度について

Open-Meteoは以下のデータソースを統合しています:

  • 国立気象機関の公式データ
  • ERA5再解析データ(ヨーロッパ中期予報センター)
  • GFS、ECMWF等の予報モデル

これにより、高い精度と信頼性を実現しています。

❓ よくある質問

Q: 予測が実際の収穫時期とずれることがあります

A: 積算温度は目安です。実際の収穫時期は、日照時間、降水量、品種特性、 栽培管理など多くの要因に影響されます。定期的に作物の状態を確認してください。

Q: オフラインで使用できますか?

A: 気象データの取得にインターネット接続が必要です。 ただし、一度取得したデータはグラフやテーブルで確認できます。

Q: 温室栖培モードの温度差はどうやって測定すればよいですか?

A: 温室内外に温度計を設置し、1日を通しての平均温度差を測定してください。 簡易的には、日中の最高気温時の温度差×0.7(約70%)を目安にしても良いでしょう。

Q: 「日中のみ」タイプはどのような場合に使いますか?

A: トンネル栽培や簡易ハウスなど、夜間に暖房を使用しない場合に適しています。 また、春先の日中は暖かく夜間は冷え込むような時期にも有効です。

Q: カスタム作物を追加したい

A: 「カスタム設定」を選択し、基準温度と目標積算温度を手動で入力してください。 専門書や研究資料で作物別の推奨値を確認することをお勧めします。

📚 参考資料

🌾 農業技術関連

  • 農業技術体系(農文協)
  • 作物栽培の基礎(農文協)
  • 施設野菜栽培の実際(農文協)
  • 各都道府県の農業試験場研究報告

🏠 温室栽培関連

  • 温室設計・管理マニュアル(農文協)
  • 施設野菜の温度管理技術(日本施設園芸協会)
  • 積算温度を利用した作物の生育予測(各種研究論文)

💻 技術関連

  • Open-Meteo API Documentation
  • Chart.js 公式ドキュメント
  • JavaScript MDN Web Docs

🌐 オンラインリソース